投稿者:降矢
タイトル:訪問者
初めまして。この話は、ある先輩から聞いた話です。
先輩の友達で(ここではAさんとします)少しばかり霊感のある人がいて、その人の話です。Aさんは頻繁に霊を見るわけではなく、家にいるときに、ふと「いるな」と感じたり金縛りにあう程度でした。
ある寒い日、いつものように仕事を終えて帰宅したAさんは、冷えた体を暖めるために真っ先に風呂に入りました。シャワーを浴びてる際、Aさんは「なーんか嫌な感じがするな」と思ったそうです。
風呂からあがり、ビールを飲みながらテレビを見ていましたが、時刻は深夜1時。
「そろそろ寝るか」と思った時、突然「コンコン」と玄関のドアを叩く音がしました。
誰だこんな時間に…と思ったAさんでしたが、すぐさま「?!」と思ったのです。なぜなら、Aさんの家にはインターホンがついているのです。いつも人がきたときには「ピンポン」の音で反応するので、久しぶりに聞いた「コンコン」の音に戸惑いながらも玄関へ向かいドアの穴を覗きましたが
…誰もいない。
「なんだイタズラか?」と思った瞬間、背筋がゾゾッとしました。
「コンコン」
再びノックの音が…
「どちらさまですか?」
返事はない。覗いてもやはり誰もいない。
Aさんは、「これはこの世のものではない!」と判断したそうです。
何を思ったのか、Aさんはこんなことを思い付きました。
「今からする僕の質問にノックで答えてください。イエスなら1回、ノーなら2回。わかりましたか?」
「……コン」
返事が返ってきました。
そしてAさんはこんな質問をしました。
「あなたはこの世のものですか?」
「コンコン」
「あなたは僕を殺しにきたのですか?」
「コン」
戸惑うAさんでしたが続けてこう聞きました。
「あなたは何人で来ましたか?」
「ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!」
その瞬間、Aさんは気を失ってしまったそうです。
夜中の訪問者にはご注意を…。
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