投稿者:羽山 ロウ
タイトル:親子
らいで親を亡くした僕のような子供達がいる所に、僕は住んでいた。この施設の話をする前に僕の親の話をする。
僕の親は友達みたいな感じだった。父さんは気のいい兄ちゃんみたいだった。よく大好きなバスケットに付き合わされていた。
母さんは、とても筋が通っていてよく叱られました。
とても静かに時間が流れていったのを覚えています。ただ、学校行って親に話しを聞いてもらい寝る。ただそれだけなのに、とても、ゆっくりだった。
そんな日常が当たり前だった日常が一気に崩れた。
「オーイ置いてくぞー」
そんな父さんの声がして、すぐに行こうとしたら、、父さん達の方へ信号無視したトラックが猛スピードで向かっていた。
激突した。
父さん達は数十メートル飛ばされ、動かなくなった。時間が止まった。周りの人達がとてもゆっくりと動いている。それから救急車が来てすぐ父さん達を運んで行く。僕も一緒に乗った。それから色々聞かれて答えていたが聞いていた人が意味不明な顔をしたから多分僕はまともに答えていないんだったんだろう。
そして、誰も家にいない事をなんとか伝えたら、この施設に連れていかれてまた今度に家に帰っていろいろしなくちゃいけないから待っててね。そう言われた。そしてその人はそこを後にした。
「・・・・・。」
ずーっと玄関に立っていた今までの思い出これからの未来ずーっと悩んでいた。施設の人が寝る部屋へ連れて行こうとしたが僕は行きたくなかった。そして、体操座りのまま朝になった。夜明けと共に入口のドアの磨りガラスの外にボヤ〜と二つできはじめた。そのボヤは鍵が掛かっているはずの磨りガラスを擦り抜けやがて僕の目の前に来た。その様子をただぼーっと見ていた。
何だか急に泣けてきた。
そしてそのボヤは形を現したそれは紛れも無く父さんと母さんだった。涙が止まらない。僕が黙ったままいると、
「よっ」
何だか懐かしい父さんの声そして、小学校入学以来の二度目の言葉、、
「じゃあな頑張れよ。」
駄目だ。もう涙が止まらない。このまま父さん達と逝きたい。死にたい。さようならは嫌だ。そう思った時母さんが僕へ最後の一言、
「負けないで頑張って!」
それを最後に二人は消えて逝った。
今僕は立派に就職し、妻と子供二人を支える父になりました。
僕の父さんと母さんは立派だった。最後に子供の所へも行くとは、、、、、最後に両親に一言今まで言えなかった
「ありがとう。」
⇒戻る