投稿者:西山
タイトル:彼女
実際にあった事書きます。俺には3年付き合っていた彼女がいました。かわいらしくて、人柄がよく、みんなに好かれるような子でした。
そんな彼女が1年前に亡くなりました。原因はガンでした。入院している間、もちろん俺は昼夜問わずに見舞いに行ったし、できるだけの看病もしました。
しかし入院して3ヶ月で彼女は亡くなりました。
6月25日、俺は早めに仕事を終わらせ、見舞いに行こうと思ったまさにその時、携帯がなり、K(彼女)が危ないとの事。
病院に着くと、ベットの周りには親族の人達がいた。すすり泣いてる人もいた。かろうじて意識はあるものの、もうろうとしている。俺はKに向かって、
『おい、K!死ぬなよ。ずっと隣におってくれや』
と泣きながら言うと、Kは
『死ぬ訳無いじゃん。あたしはずっとあんたの女じゃけん』
とかすれた声で言った。 死ぬ間際にも力を振り絞り、
『愛しとる』
て言った。
俺は涙がとまらなかった。同棲したばっかじゃん。病気治ったら、二人で旅行行こうねって言ったじゃん。結婚もしようって言ったじゃん。
全てがどうでもよくなったおれは、恥ずかしながら自殺を試みた。
マンションの屋上から飛び降りようとおもい、まさに飛び降りようとした時、後ろから声がした。Kがいた。
『ダメよ。こっちに来たらいけん。』
と何度も言う。
抱きしめようとしたら彼女は消えてしまった。
しかしKの香り、感触、温もりを感じた瞬間何故かはわからないが生きる希望が湧いてきた。最後まで迷惑かけてしまった。
あの時のことを思い出すと本当に涙が止まらない。でも今はKの分まで生きるつもりです。
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