お持ち帰りにご用心
自分、幅60cm、奥行き30、高さ40くらい?の水槽で海水魚を飼ってます。先日海に行ったときに、2枚貝を採集して(他にもヤドカリなど)、水槽で飼おう!と思って持ち帰った。
で、入れる時に貝に何か挟まってて海草かな?と思ったら、髪の毛が数本絡んでた。採集した海辺は海水浴もできるとこだったしな、と深く考えないで、途中で切れたけど髪の毛を抜いて、そのまま貝を水槽に入れたんだ。
私の水槽は、日中暗い部屋に置かれてる。光を照射しなければいけない生体も入ってる(サンゴとか)ので、照明は私の帰宅する時刻に合わせてタイマーでセットしてある。仕事が昼から夜11時頃までなので、帰宅するのはいつも深夜12時。
で、ある日部屋に帰って、まだ真っ暗だったので部屋の電気つけようと思った時、水槽のフィルターがいきなり、ガギュルギュルギュルギュルガガガッガッっていう感じの音を立てた。魚飼ってる人は分かると思うけど、モーターがエアーを噛んだ音。水位が低くなるとおこる現象。暗くて静かだったので、ものすごくびっくりした。
しかしおかしい。水は満たされてるはず。まさか!水漏れ!?と別の恐怖に駆られ、暗い中、床を凝視した。凝視してたら、いつものタイマーが作動して、照明が付いて水槽の中がパッと明るくなったんだ
中腰の状態から顔だけ上げて、反射的に水槽を見た。暗闇の中に、水槽だけが明るく浮かび上がる幻想的ないつもの光景…、のはずだったんですが。
水槽の中に、人間の頭部がまるまる入っていました。
「…ぁれ?」
間抜けかもしれませんが、本当に見た瞬間はこの一言しか出ませんでした。長い髪が水の中を海藻のようにフワフワしてたのが印象的でした。顔は正面を向いてるっぽかったんですが、髪が邪魔でよく見えなくてしかもなんか緑色で、ところどころ赤黒く、(あ、唇があったので、やっぱり正面だと思う。捲れあがってだけど)その顔みて、
「あー…オオバナサンゴみたいだー」
とボンヤリ思った。や、本当に情けないけど多分思考がぶっ飛んでた。オオバナサンゴの外見わからない人はググってください。ちなみに私の水槽にはオオバナサンゴはありません。
そのうち、またガガガガガッギュルギュルギュゴガッという大きな音。見ると、フィルターに髪の毛が吸い込まれてた。その時、髪が水流でめくれて、目の部分が露になろうとしてた。
その瞬間、
「見たくない!!」
と強烈に思って目を泳がせた。視点を決して水槽に合わせないまま、静かに部屋を出た。
すげー怖かったんですけど。
そのまま、帰宅した状態でかばんも肩にかけて、外に出ました。大通りに出たところで、自分の部屋の窓を見上げました。水槽がある部屋の窓。水槽の照明つきっぱなしの為、カーテンが青白かった。
じっとみつめてたら、なんかカーテンの端が変に盛り上がってたみだいだったけど、そこには敢えて視点を合わせなかった。怖いので。そのまま漫画喫茶に行ってボーっとしてた。
朝になってから、玄関の扉あけた。めざましTV音量デカくして、玄関のドア開けっ放しにした状態で思いきって水槽の部屋空けた。水槽は元通り、稼動してました。頭はなかったです。
でもあの海で採集した生体は全部ペットショップに引き取ってもらったよ。やっぱ怖いし。その後濾過槽あけたら、髪の毛がうじゃっ…とorz綺麗に掃除しました。自分の髪じゃないです。濾過槽、水槽、フタしてるし。
未だに、フィルター掃除するとき濾過槽をあけると、必ず髪の毛数本入ってるんだよね。
すごい鬱ですよ。
⇔戻る