第二十七話
語り部:影虎 ◆ufyC28b62o
ID:6hObzdE1O
【027/100】
「真夜中の訪問者」
七年前の八月十五日。
私と祖母は二人で留守番していた。当時、父のパソコンでオカ板に入り浸っていた私は、その日も深夜までオカ板を見ていた。
その時、裏口から物音がした。ノックの音だ。
まさか…気のせいだ…
そう思い、またパソコンの画面を見た。
…電源が落ちてる。
その時、父の部屋のドアが激しく叩かれた。
半泣きで違うドアから飛び出し、祖母の部屋へ。泣きじゃくる私に、もう寝ていた祖母は優しく
「だから、早く寝なさいって言ったべや…」
と頭を撫でて、一緒に寝てくれた。
それ以来、盆は早く寝るようになった。
[完]
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