第十一話

語り部:ネコ○
ID:Sq6GiuQN0

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夢遊病

夢遊病の人が寝た状態で徘徊する時、もしドアを閉めて出て行ってしまったらその人の魂が帰って来れず、死んでしまう。とう迷信みたいなものが私の住んでいる地域にあるのですが、皆さんの住んでるところではどうでしょうか?

Sと言う少年は夢遊病で、寝たと思ったら起き上がって外を徘徊することがよくあり、家族もS少年のことは分かっているのでドアが開いているか、閉まっているかだけを確認して、さほど気には留めていなかったそうです。

そして、その日も寝たとおもったら起き上がって、外に出て行ったS少年が使ったドアを確認した家族は、そのドアが閉まっている事に気付き、父親が慌てて追いかけました。

父親がやっと追いついた先でS少年は、当時既に使われていなかった深い空井戸に今、まさに飛び込もうとしていた所でした。

その後家族はS少年をお払いしてもらい、お払い後はS少年の夢遊病も止んだのですが、やはり彼には何か憑いていたのでしょうか?

[完]
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