投稿者:真鬼

タイトル:暑くはないか?
二十歳までに心霊体験しない人は一生しないと言うが(金縛りも同じような事を言う見たい)その考えを否定させた体験。



その年の夏、盆休みで私は父方の実家のほうに遊びに来ていた。買い物には車が無いと困るくらいの、田舎だか、それなりに私は満喫していた。

その日の夜、毎年なら部屋の窓を全部開ければ、涼しく寝やすいのだか、その日は暑くて寝にくかった。寝られず数時間立ったと思う。時計を見ると深夜2時は過ぎていた。

(もうこんな時間か…それにしても暑いなぁ)

と思っていると、ふいに外から、

「暑くは無いか?」

と聞かれた。

私は内心驚いたが、声の主が叔父であると分かると、窓から声のした方へ顔を向けた。しかし辺りは星灯かりも無い闇夜。叔父の姿は見えないが声のした方へ小さめに、

「暑いよ。叔父さんも暑いから涼んでるの?」

と返事を返した。とくに叔父からは返事は無かったが、私は又暑さと格闘しながらも眠りに就いた。



明くる朝、私は叔父に

「昨日は暑かったね。叔父さん、外で涼んで居たけどあのあと寝れた?」

と訊ねた。すると叔父は、怪訝な顔をし

「昨日は部屋で寝て居て外には出て居ない」

と言うのであった。

叔父は冗談等を言う人では無いので、(第一そんな冗談を言う必要性がないと思う。)私は思った。

(じゃああの時の声は一体…)

あれから数年経つが未だにあの時の声の正体は不明です
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