投稿者:参色奇龍

タイトル:カラオケの夢
初めまして、何時も気が向いたら楽しく見ております。此処の話と比べたら稚拙かつ幽霊の出ない様な話ですが、私が過去見た夢と、今朝見た夢の話です。そして、無駄に長文ですが、付き合ってくれたら幸いです。

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(過去見た夢)

私は少し霧の残る畦道を真っ直ぐ歩いていました。すると、道端に老人が座っています。どうしたんだろう、と話しかけると

「歌いに行くのか?」
「え?えぇ、はぁ……」
「彼処は危険じゃ!行ってはならん!」

と告げられ、けれどその反面“何で行っては駄目なんだろう”と思いながら、好奇心に負けてその道のりを歩きました。

そして着いた先が、サーカスのテントの中。周りには何故か客席などはなく、私が立っているのは青い箱の上。おまけに隣には、目算だけでも大きさ3mはありそうなホッチキスの中に鋸がびっしり(血まで付いてた)生えた拷問器具、更にその隣には私が立っている様な箱の上に、一列に並べられたマトリョーシカ……そして真正面に映るのは、床が木で出来た演劇の舞台の上に拘束された美女が二、三人並べられていました。

すると、音楽が鳴ったと思えば、肥満気味で返り血の掛かった白人男性が舞台袖から出てきて、何やら英語っぽい言葉で喋り始めました。

そして言葉が終わった後、男性はサバイバルナイフで美女の体を捌きました。直後に絶叫が上がり、音楽は見計らっていたかの様にタイミング良く喝采が鳴りました。

余りの光景に私は逃げようとしたら、あのホッチキスが定期的な動きで口をガチンガチンと鳴らしていました。

そして反対側を見ると、何時の間にあったのか、切り裂かれた頭部から脳みそが現れる玩具が現れ、私の行く手を阻みます。

この時、その玩具は何故か此方から後ろを向いていましたが、顔を見てはいけないと思い、そのまま動けませんでした。

けれど、このままいたら殺される……何を思ったか、私は後ろを向き、ホッチキスの口が開いた瞬間、そこに反対側に移りました。

体をねじ込んだ為に着地に失敗したものの、痛む体を起こして前を見ると、テントの出口が!勿論一目散に駆け出しました。

後ろから聞こえる罵声を無視して、今や快晴となった畦道に出て、何時の間にか連絡した警察から“犯人はまだ捕まっていない”と言われた時点で目が覚めました。

†††


以上が過去に見た夢です。次は私が今朝見た夢を……。

†††


私は再び霧の残る畦道を歩いていました。ただ今度は老人の姿はなく、何故か見た事のない人達と一緒でした。すると、道端に何かが落ちていました。拾い上げて見てみると、マイクと歌のリストが。リストには、今時の歌は一切なく、およそ10年前程の古い歌ばっかりです。

そんな私の様子を、名も知らないコギャルが覗き込んだ時点で夢は移り変わり、私はトンネルの中を走り回るジェットコースターに乗っていました。

辺りはほのかな紫色のライトで照らされ、進んでゆく度に視界に化け物のオブジェが現れます。けれど余り怖くはなくて、ジェットコースターの走るスピードに叫んでいると……何時しかあのテントの中でした。

しかし、今回に限って箱の上ではなく、畦道にいた集団であの舞台の元に群がっていました。勿論子供も一緒です。

すると、彼らの傍らに瘡蓋を剥がしてドンブリに溜めている調理服の男が私の視界に入りました。しかし、集団は気づく事なく、そのまま解散。

血の付いた動かないホッチキスのそばを通り、あの時と変わらない晴天の中、畦道を歩く私達。すると、何時いたのか父の姿が。近づいて話し掛けます。

「もし、またこの夢を見たらどうなるの?」
「さぁ……次はないかもしれん」

次はない…?考えていると、またあのコギャルが。けれど、何だか目は半ばカメレオンの様で、涎を垂らしていました。

そしてそんな狂った状態で私に言った言葉

「ディープキスしたい感じぃ〜」

ハァ?と思っていると、彼女はあのテントに走っていきました。

止めようと走りかけると、いきなり美女の絶叫が!周りにいる人達は気づいておらず、無言で歩いていきます。

呆然と立ち尽くしている時点で、夢は覚めました。

†††


以上で話を終わります。もしかしたらオカルトサイトの見過ぎかもしれませんが、これも一種の猿夢のひとつなんでしょうか(ジェットコースターの下りとか)。

もし三度目を見たら…一体どうなるんでしょう。私が舞台に立つ番が来るんでしょうか。考えているだけで恐ろしいです。

それではこれにて失礼しました。
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