投稿者:なぁと

タイトル:蘇る記憶
自分の中で怖くて手が出せない話。



始まりは中3の夏頃。夏休みに入って田舎?のばぁちゃん家に行ったときのこと。

おかんが

「そういえば、最近○○○○公園行ってないね」

なんて言い出した。

そんな公園聞いたことなかったから

俺「どこそれ?」

って聞いたら、

母「あら、昔よく行ったじゃない!?」

なんてほざきやがった。

昔を振り返ってもそんなとこ行ったことがない…

俺「どんなとこなん?」
母「どこって、ここからすごい近いよ?すごい有名なとこだから、誰でも知ってるわよ?」

…まぢ?

目が点になった俺を見て呆れた母はその話を流して、またばぁちゃんとくっちゃべり始めた。

(記憶にねえよ…)

そのことをずっと考えてたらいつの間にか帰る時間になってた。

家に着いてから母にどんな場所なのか問いただした。

俺「その○○○○公園を詳しく教えてや!!」
母「詳しくったって…あ、あそこは公園内に滝があるので有名なんだけどそこ…でるんだって…。」
俺「なにが?」

母「幽霊。」

母「そーいえば、あそこの滝に近づくときはいつも赤い服を着た小さな女の子を見るけどまさかねぇ〜(-_-#)」

あれ…赤い女の子…?

微かに記憶がある…なんだっけ…?

確か…小さいころ家族でそこにいって…

滝の前に女の子がいて…

それから…おれが話しかけて…

それでその子が…

母「あんたほんとに覚えてないの?」

母に聞かれてハッとなった。

思いだせそうだけど、なにか怖い…

俺「覚えてない…」
母「そ、でもあんた確か最初に連れて行ったっきり滝に近づくとよく泣いてたわね〜ヾ( ´ー`)」

泣いてた?

また記憶を恐る恐る紐解くと確かに泣いてた記憶がある。

なんでだろ…

たしか…女の子になにか言われてからだ。

なにを言われたかが胸に引っかかっるが、それ以上全く思いだせないのと、恐怖が滲み出てきたのでそれ以上考えるのをやめた。

それから何日かたってオカルト好きなツレと遊んだときのこと、

ツレ「今度○○○○公園に行かねえ!?」

忘れてたのにまた思いだしてしまった。このやろ…

俺「なんで?」
ツレ「あそこ超心霊スポットじゃん♪しかも滝の前にいる赤い服を着た女の子が激ヤバらしいぞッ」 俺「どんな風にやべぇの?」

聞かなきゃよかったといまでも後悔してる…

ツレ「それが、滝の前に座っている女の子に話しかけたらいけないんだってよ。見たり近づいたりは別に何ともないらしい。けど、話しかけたらものわけのわからないことを言われたあと女の子がなにかつぶやくらしいんだ。それをあとから考えたり思いだしたりすると、それを聞いたやつは死ぬらしい。」

それを聞いて全てを思い出した。

あの日、滝の前にいた女の子に

「なにしてんの?」

と話しかけたらわけのわからないことを早口で喋りだし、

『***********』

と言った。

なんと言ったかはいまだに思いだせないけど、最後に女の子が言った言葉に恐怖で鳥肌がたった。

『今言ったこと…もし思い出したら…ころすよ…』

小さい頃のおれはその言葉を泣きながら必死に忘れようとした。

だから滝に近づくのを極度に恐れた。思い出さないように泣いて抵抗して。

ツレにおれが体験したことを全て話して行くのをやめさせた。さすがにビビって行くとは言わなくなった。

今でも少し記憶を巡れば思いだせそうだけど、もうそのことを考えるのは封印してる。

だって女の子が最後に言った言葉は7文字で、今5文字まで思いだしてしまったから。

その言葉は



い、ま、か、ら、い…
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