投稿者:雪風

タイトル:壁を叩く音
あまり怖くありませんが以前勤めていた会社にいた時の話です。

この時、豊田市内の山の中にある株式会社Tという自動車部品メーカーで働いていました。

油倉庫に入って油を捨てていたら突然目の前の壁を叩く音が聞こえて、それから2,3秒程してから屋根から勢いよく踏みつけるような音が聞こえてきました。

「誰かいるのか?」

と思い外に出て確認したものの、誰もいない…。

現場に戻ってT先輩にそのことを話してからもう一度油倉庫に行っても当然誰もいない。油倉庫の中に入って外からT先輩に壁を思いっきり叩いてもらってその音を聞いてもくぐもった音が聞こえるだけ、聞こえてきた音はさらに大きくてもっと乾いた音だったので、全く検討がつきません。

更に屋根に登るスピードも尋常じゃありません。実際音が聞こえてきた壁の方は古い金型等置いてあるので、足場は不安定ですぐに屋根に登ることはできません。

その後「家鳴り」と言う現象を調べても明らかに音が違います。

あの音がいったい何だったのか会社を辞めた今では確認もできませんが、今のところ唯一の不思議な体験でした。
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