投稿者:イ〇ポマン
タイトル:廃墟
あれは確か高一の秋だったが友達のCとDが肝だめしに行こうといいだした。
Cは馬鹿だがDはなんかムカつく人をバカにして自分を有利な立場におかないと安心しないという腐った性格の持ち主だった。
ちょっと前に時計で酷いめにあった俺は始めは断っていたがだんだんDが
「お前ビビってるん?まじ爆笑やん。来なかったらお前の写真うpする」
とか言うので渋々ついていった。
しかしすぐ後悔した。明らかにヤバそうだ。ついた廃墟からすでに見られているのがわかる。こんな時は自分の霊能力が憎たらしい。
CとDはどんどん行くのでついて行くわけだが、Dが
「A(俺)ってマジでビビりじゃね?」
とか言っている。まぁ凡人には俺が感じる視線はわかるまい。そうこうして三階についたわけだが、かなりヤバい。悪霊どころか怨霊になるものがいるかもしれない。しかしDが
「うわ、マジにビビりwバロスバロス」
とか言ってくるのでついに俺も冷静にキレた。少しくらいこいつの精神が狂ったところで俺に不都合は無い。
「おいD」
「何、ビビり君?」
「窓見んなよ」
そう言った。Dはハァ?みたいな顔して窓を見たそして大声で逃げていった。ざまぁみろ、ばっちりケータイで動画撮らせてもらったぜ。
Cは何も見えないみたいでどうしかした?とか聞いていたが今の俺には関係なかった。一番奥の部屋にあった鋏を盗み外でアヘアへ言ってるDの原付の中に入れておいた。さっきの怨霊の憑依体だ。ウヒョー。
Dは次の日から学校を休み、1週間後に事故って右足を失った。ま、あんな首を手に持ってる三メートルくらいあった女が窓に張り付いてこっちを見てたのを見て精神崩壊しなかっただけよかっただろう。
かわいそうだから怨霊とツーショットの動画は消してあげた。Dが学校に来れるのはもう雪が降る季節らしい。足を無くしたDをどう迎えるか考えながら夜の帰り道で俺はセブンスターを吹かした。
⇒戻る