投稿者:たか
タイトル:元気で
私には霊感なんてないように思うけど、こればかりは何か不思議なチカラが働いて私に語りかけたのかもしれない。
ちょうど1年前。ばぁちゃんが亡くなった。
昔から初孫だった私をかわいがってくれた。いつも私だけに優しく、妹ができたときも私だけをかわいがってくれた。
二十歳を過ぎたとき。何年もウチに住み着いていた猫が死んだ。その日夜中に猫が現れた。夢かなと思って頬をつねった。
痛い。ホントか?
語りかける声がする。
「バァさんは?」
かなり耳に響く
『なんだ? こいつ しゃべってるんか?』
そう思いつつ親戚に行ったバァさんのことを告げた。
「ありがとう 行ってみるよ」
そう聞こえたかと思うと私は眠りにおちた。
次の日バァさんが
『昨日ランが来ただろ?聞いたぞ。かわいがってくれてたんだってな。ありがとう。バァちゃんもそろそろ迎えがくるんだってさ』
そんなことを言ってきた。私は
『アホか 何言ってんの? 確かにラン(猫)来たけど、そんなこと言ってなかったわ。それにバァちゃん元気やん』
笑いながら話していた。
一週間後。仕事で疲れていたせいか、かなしばりとやらに初めてなった。
『うわっ!なんなんこれ?かなしばり?どうしたらいいん?』
ふと目だけ動くような気がする
『!?』
右手のほうに暖かい感じが…
『たか 元気でな ランが迎えに来たよ お前が生まれたとき ホントに嬉しかった けど お前に持病があって毎日 看病ばかりしてたんだよ 知らないだろうね 治って良かった その病気 バァちゃん もらっていくからな これからも元気でな』
次の日亡くなったことを聞いた。けど悲しくなかった。前の日に会って夢見たから。今でもバァちゃんが話しかけてくれてるから。
『元気か?』
毎日朝 そんな声が聞こえる
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