投稿者:陰気
タイトル:最後にゾッとする体験談
あるテレビ放送局のプロデューサーの話。ドラマ制作が、深夜にまで及び、その日も遅くに帰路に着いた時の出来事。
いつものように自宅マンションの、エレベーターを待っていた。
『チーン』
中にはずっとうつむいたままの男性がそこにいた。ドアが開いても出るそぶりがなく、不審に思いつつも
『こんばんは。』
と一声かけしょうがなく同乗することに。
しかし乗ると、逃げるように慌てて出ていき、その際体がぶつかっても謝りもせず、男性はその場から立ち去った。
部屋に戻り、脱衣している際に男性とぶつかった肩部分に、血が付着しているのに気がついた。
即座にエレベーター内の不審者が思いあたった。
そんな出来事も忘れかけていた2、3日が経過した久々の休日。
『ピンポーン!』
呼び鈴がけたたましく鳴り響き、ドア越しから様子をみると、そこには警官が立っている。
『実は3日前にこのマンションで殺人事件が起き、聞き込み調査をしています。2、3日前にマンション内で不審な人物を見かけませんでしたか?』
との問いに、エレベーターの男が 真っ先に頭に出たが仕事が忙しく時間が取られる事を懸念したプロデューサーは、
『知りません。見てないですね。』
と伝え警察官も
『有難うごさいます。わかりました』
と帰って行った。
そこから数日後、テレビを何気なく見ていると、自分のマンションがニュースで取り上げられており、マンション内で起きた殺人事件を報道している。
『以前聞き込みにきた件はこの事件か』
と何気なく見ていると、どうやら氾人が逮捕されたとの内容で、その犯人の顔写真を見ると、
前に聞き込みに来た警察官が犯人だったのだ。
あの時、ドアを開けて素直に教えていたら…と思うといまでも寒気がするとの事です。
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