投稿者:※名前未記入

タイトル:ループ
俺は誰かの叫び声で目が覚めた。

「起きろ〜!!」

うっかり寝過ごしてしまった…。今日はA(彼女)と大学をさぼって朝からデートだったのだ。

急いで着替えていると、自分の机の上に見知らぬノートが置いてあるのに気付いた。 何気に中を見てみる…。

一ページ目には〔月曜日〕と書かれた下に何時何分に何をした。

など事細かに書かれてある。二ページ目は〔火曜日〕、三ページ目は〔水曜日〕と、日曜日までの 予定?みたいなものが書かれてあるのだ。

こんなもの書いた覚えがないが、確かに自分の字だ。しかも事もあろうに日曜日の夜にA(彼女)が死ぬみたいな事が書いてある。

バカバカしい!

だがそんな事よりも外でAを待たせているのでさっさと出かける準備をして外に飛び出した。

ヤバイ…めちゃめちゃ怒っている…。

時間が経つにつれAの機嫌も直り、とにかくこの一週間は楽しい事ばかりでノートの事はすっかり忘れて、あっとゆう間に時間が過ぎていった。

そして日曜日の夜、友人のBとファミレスで談笑しているとふとノートの事を思い出して何気にBに話してみた。

「…お前それ…インフィニティかもしれないぜ…?」

Aが言うにはこうゆう事らしい。

昔インフィニティとゆう実際にあったかどうかわからない物語なんだが、その物語の主人公はある離島に五日間のバカンスに出かけるのだが、その島に着いてから度々デジャヴ(今初めてあった出来事なのに以前にもあった感じがすること)を感じるようになる。

そしてある日、トランプの神経衰弱をやった時信じられない事が起こった。 全てのカードを一度でめくり当てたのだ。もちろん主人公もどこにどのカードがあるのか知っていたわけもなく、手品でもない。そんな偶然が起こりえる確率は何十、何百万分の一とゆう確率らしい。

「この話の主人公は…ループ…。つまり同じ時を繰り返して過ごしてるんだよ。何回も何回も同じ事を繰り返しているうちに徐々に記憶がはっきりしてくるんだ。 つってもんな事あるわけないかー。」

その時俺の携帯にAから電話がかかってきた。出るとAの両親だった。トラックにひかれ重傷で病院に担ぎ込まれたらしい。

俺は急いで病院に向かった。俺がかけつけた時にはもう手術のかいもなく、あとは天に召されるのを待つ状態だった。

そして息をひきとる瞬間Aが俺に言った言葉。

「もう…出られない…」

そんな事があるわけがない! 俺は部屋に戻りノートを見た。信じられなかった…。

どれもこれもこの一週間、あった出来事ばかりだ…。Bの話が現実に起こってるんだとしたら 俺は何回も…いや、何百回かもしれない、この一週間を繰り返してきたとゆうのか。

そして俺はその事実に気付いた…。

それを確認するために前の一週間を過ごした俺は自分でノートに一週間の出来事を書き込んだ…。

ありえない…!でももしそうなら…。







朝目覚ると外からAの叫び声が聞こえてきた。

「起きろ〜!!」

うっかり寝過ごしてしまった…。今日は大学をサボって朝からデートだった! 急いで着替えていると、机の上に見知らぬノートが置いてあるのに気付いた。 表紙に何か書いてある。

[朝起きたらこのノートの内容を確認して、そして書かれている事を決して実行するな!!]

バカバカしい…。

でも書いた覚えはないが確かに俺の字だ…。

しかし今はAを待たしている!

俺は準備をして外に飛び出した。









…あれ?前にもこんな事があったような…??まぁいいか。待たしたわりにAもやけにご機嫌だし……。
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