投稿者：イ〇ポマン（※）
タイトル:時計
※表現上宜しくないので一部伏字にいたしました。
俺には生まれつき少し霊感がある。羨ましく思われることもあればキモがられることもある。そんな俺の体験談をいくつか投下していこうと思う。
ある日俺は学校から帰ってきた。すると家の前に何台かスクーターが置いてある。
｢おい、Aおそいやないか！｣ (A←俺)
見ると高校をドロップアウトしたB先輩達だ。ちなみに関わってもろくなことはない。このお方のおかげで高校生ながらＷＩＮＧの事務室に呼び出されるという快挙をなした。(無論謹慎になった)
そんな先輩が家の前で待っていた。 嫌な予感がバリバリする。
俺｢先輩今度はなにしたんすか？｣
Ｂ｢なんで分かるん？お前まさかニュータイプか！｣
俺｢・・・｣
Ｂ｢まぁええわ。あのな○○トンネルの近くにホテルあるやろ？｣
俺｢はぁ・・・｣
Ｂ｢今日不法侵入してきた｣
俺｢この前は潰れたパチンコ屋行って景品のライターとかいっぱいパクってきてましたね｣
Ｂ｢で、今回はこれ持ってきたんやけど・・・｣
先輩のスクーターの上に見るからにヤバそうな物がのっていた。
Ｂ｢振り子時計の羅針盤や！どや、ええやろ？｣
俺｢それヤバイですよ。どっか持ってってください｣
Ｂ｢これパクってからみんなのケータイに非通知がかかってきてなぁ｣
俺｢はぁ｣
Ｂ｢恐いからやる｣
俺｢いりません｣
Ｂ｢だって恐いもん｣
俺｢寺とか神社に持ってってくださいよ｣
Ｂ｢なんか金かかるらしいからさぁなんとかして｣
俺｢そんなんできませんて！｣
Ｂ｢じゃあ燃やすぞ！ おい、Ａ後ろ乗れ｣
そうして川に行って燃やしたんだが、燃えてる最中に俺の携帯が鳴った。
Ｂ｢彼女か？｣
俺は生まれてから一度も彼女はいない。 この前もこの人の前でフラれたばかりだ。
そしてケータイの画面
非通知
先輩がた｢よっしゃＡにもうつった〜！！｣
氏ね、と思った。すると先輩がたのケータイにも着信が。もちろん非通知。
先輩がた｢またかよｗテラワロス｣
うるせぇよ！とりあえずその着信やめろよ。今時残酷な天使のテーゼはねぇだろ！！とか思いながら
俺｢もう帰りましょうよ｣
Ｂ｢せやな｣
軽っ！とか思いながら後ろに乗り帰宅。
そして部屋に入りやれやれとしていると、
？？？
なにか違和感がある。そしてそれに気付いた。
！！！
時計が反対回りしてやがる！ とりあえず落ち着いて電池を変えてみる。 しかし効果はいまひとつのようだ。
ますますいい音を出して反対回りしてやがる。
女の声が聴こえたのは気のせいかしら？とか思いながら先輩に電話。
説明すると
Ｂ｢ああ、お前に女とりついとったで。やですぐに帰ったんや｣
この人のほうが霊感が強いらしい―この時初めてわかった。
Ｂ｢まぁ頑張れよ｣
切りやがった・・・
しかもいま俺も女見えたよ・・・
ふすまから覗いてやがった。しかしそれはそれ、こういうときはシカトするに限る。
しかしその日の夜とんでもない夢を見た。
内容は、俺んちの横に女が引っ越してくる。挨拶に行こうとすると玄関に包丁が置いてある。何故かそれで自分の左腕を切断してそれを二つに切る。そしてそれを食べていると。女が窓から見ている。かわいい少女の顔で。そして無表情のままおれの手首がついたほうの切断した腕を盗んで行った。すると左腕切断面から新しい手首だけがはえてくる。
そんな夢だった。起きるとまだ夜中の3時で俺は泣いていた。 そして女の声が聴こえた。
｢これがなければ頭をとるのに―――今回はもういいけど次はないからね｣
そう聴こえた。ベッドの下に置いてある永平寺で買った木製の御神刀の鞘が割れていた。 そして窓には女がニタニタした顔で俺を見ていた。
―――｢じゃあね｣
そう聴こえた気がした。
後日先輩の言うことにより夢の少女は刀に宿っているなにかだと判明。なら何故腕を盗んで行ったのかと聞くと、
Ｂ｢刀が負けたんだ、だがそれがなければお前はヤバイことになっていた｣
刀が女に負けて吸収されたとのことしかし数日後少女が戻ってきたことが判明。
理由は夢にまたでてきて。
｢ごめんね。もう大丈夫だから｣
と言いながら玄関に立っていたからだ。手には女の首を持って・・・
他にも話しはあるがそれはまたこんど。では、読んでくれた人ありがとう。
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