投稿者:無名

タイトル:くねくね
俺は『くねくね』について考えてみた。そして実際にツレと懐中電灯を持って夜に奈良の田舎町へと行きました。そして、その『くねくね』と言われるものを見つけました。

くねくねの実の正体は、小さな虫が固まって『くねくね』と飛んで居るのを子供が見て

『あっ、くねくねだ!』

と指をさして叫んだ事から由来しています。

夜に懐中電灯で探したら、虫の集まりが懐中電灯に反射して一塊の物体に見えると言うものです。

東北でよく見掛けると聞きますが、東北の独特の涼しい気候と田舎町で田んぼが多い事から虫の集まりである『くねくね』が発見されると言うものです。

ですから、田舎や田んぼがある地域ならどこでも『くねくね』を発見しても不思議ではありません。

ただ、一つだけどうしてもわからない事がある。俺が奈良に行って見た虫の集まり『くねくね』は確かに懐中電灯で見ると『くねくね』に見えるんですが、山奥のとある冬にドライブ中で見た前方からやってくる『くねくね』らしきものが未だに忘れられないでいる。

その冬に見た『くねくね』は、霧状のプラズマテレビ程の火の玉みたいな形をした白い物体が宙を浮いてるのを発見した事。

ツレと心霊スポットに向かう最中だった事もあり、興奮した俺は車から降りて近付いてみた。

その『くねくね』らしき白い霧状の物体は地面から2メートル程の高さをゆっくりゆっくりと進んでいました。進む速度は人が歩く速度よりややゆっくりな感じ。

人が歩く速度は4キロですから、だいたい2か3キロ程の速度でした。

その白い『くねくね』を観察していると、白い霧状の長い物体の中身から青やら黄色やら小さな粒がパチパチと電気がショートする様に鳴りながら進んでいます。

タバコの煙の様にも見えました。ツレが言うには、

『山やから霧の塊とちゃうか?』

とあっさり否定しましたが、これは『くねくね』じゃなくとも、通常の生き物では無いのは理解出来ました。

近くに落ちていた木の長い枝で、その『くねくね』のツンツンと突き刺してみると、霧の様にスゥーッと枝が入り、感触なんてのは無くて、例えで言うとタバコの煙を枝でツンツンする様な感じ。

ただ、中の青やら黄色の粒がパチパチと言う度に枝にズンズンと刺激が伝わるんですね。

俺の印象は、霧と電気の何かではないかと思うんですがね…

それが自然に出来たものなのか、生き物なのか、何らかの形で偶然が重なったのかはわからないが、普段日常では見かけない物が世の中には存在するんだと確信させられた一件でした。

『くねくね』も二つあるみたいで、体をくねくねさせる人間や、くねくねと飛ぶ物体やら…

今回俺が山奥で見た『くねくね』は妖怪とか、心霊では無いと思いました。

自然の中で偶然にも何かの因果関係によって出来た偶然の産物では無いかと。

虫が集まって『くねくね』に見えたのは、あれも偶然でしょう…

『くねくね』の存在が頭の中にあると、何かそれらしき物を見た時に『くねくね』と勘違いや決めつけから来たんでは無いかと。

実に不思議な体験をしたんですが、理由やそれが何かはわかりません。

東北の『くねくね』も、そうした自然の産物なのかも知れません。
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