投稿者:としお

タイトル:おっさん
自分は霊感などといったものは全くなく、ただのオカルト好きの者です。これからする話も幽霊をみた!っていうもんではなく、ただの夢の話なので怖くない方が多いかと思いますが、自分的には、起きたときに汗がずんどこ出るような出来事だったので語らせてください。

ついこのあいだ、おかしな夢をみました。自分が殺人鬼(もろにジェイソンでした…しかもチェーンソーではなくて斧っぽいの持ってた)に追いかけられる夢です。

シチュエーション的には自分以外の友達はみんな殺されて、残るは自分だけになり、暗い寺みたいなところで追いかけられる夢。その追っ手から必死で逃げるんですが、そいつ、なんか足がもろ早くてとても振り切れそうにありません。気付いたらもうすぐ後ろにそいつの足音が聞こえてきます。

うわっ!捕まるっっ!

そこで自分は夢から覚めました。しかし何かがおかしい。

目は開いているので、暗いながらも自分の部屋であることは分かります。ここであることに気付きます。あっ!体動かねぇっっ!!要は金縛りにあっていたわけです。

先程自分は霊感がないといいました。もちろん金縛りなんてのも遭ったことがなく、信じてもなかったので、ジェイソン→金縛りの流れでとてもビビってた気がします。辛うじて動くのは眼球だけ。えらいこっちゃです。

更に畳み掛けるように恐怖は続きます。今自分は金縛りにあっている、と意識し始めたとき次の違和感に気付きます。 あれ?ここ俺の部屋だよな…?……誰かいる…?部屋ん中に…。なんで!?

自分はいつも部屋の入り口側に頭を向けて寝ていて、足がベランダ側に向むいてるんですが、ベランダへ通じる引き戸(ガラス張りで夜はカーテン締めてる)んとこに明らかに人型の何かがいるのが、視界の端に確認できます。

金縛りという状況だったからか、泥棒などという意識は全く無く、ついに化け物でちまったか…、とばかり思ってました。

もうビビってそいつから目をそらせずに固まっていると、だんだん目が冴えてきてそいつの姿が見えてきました。なんとそいつは夢に出てきた殺人鬼だった、なんてことはなく、もう全然知らないおっさんでした。

自分の記憶には確実にいないはずのおっさん。そいつは別に俺を睨んでいるわけでもなく、ただただ部屋の入り口の方を視ていました。もうビビりきって鳥肌なんてものではありませんでした。

そして不意におっさんは部屋の入り口のドアに向かって歩き始めました。ゆっくりと。もう怖いんで、おっさんを視界からはずしたくないんですが、自分は入り口側に頭を向けて仰向けで寝ていたため、眼だけで追うのには限界がありました。そしておっさんはあっけなく視界から外れていきました。

眼が覚めました。全部夢でした。

しかし夢とは思えないほど心が恐怖で覆われていました。とにかく明かりと音が欲しかったので速攻で電気→テレビとつけ、しばらく放心していました(情けない…)。

突き詰めれば、本当にただの夢の話なんですよね。一応冒頭に保険かけといたんですが、がっかりされた方、すいません。 ただ投稿しようと思ったのにはちゃんと理由がありまして。。

夢の中で夢をみていたことや、これだけはっきり夢の内容を覚えてることは初めての体験です。でも、そういう偶然ってもしかしたら重なるときがあるかもしれない。

ただ気になることがあるんです。夢って潜在意識が基になっているはずですよね?…あのおっさん…誰だ?
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