投稿者:平目
タイトル:手紙
あれは3年前の冬でした。
私は親戚に反対をされながらも東京の大学に行くため家を出ました。ただ妹には
「頑張ってね。」
と言われ、あまり妹とは仲良くなかったですが、その一言が励みになり絶対受かってやると固い決心をしました。
ですが大学には二度落ちもう大学受験を諦めようと考えていると、家に一通の手紙が届きました。
『お兄ちゃんへ、大学にはちゃんと行っていますか?ちゃんとご飯は食べていますか?皆心配しています、一度くらいは家に帰って元気な姿を見せてください。』
と皆心配しているのかそれなら、電話だけでもと思った、
その時
電話がなり出てみると父親が
「紗季が朝車に引かれた、打ち所が悪く、ついさっき亡くなった、」
私は慌てて手紙を見ると宛先が書いてなく、あの手紙はどうやって届いたのか不思議に思いました。
ふと手紙を見ていると家を出たときの固い決心を思いだし猛勉強しました、
その後大学にも受かり大切な人ができました、
時々手紙を読み直します、読むと妹が隣にいて、
『頑張って』
と言ってくれるような気がします。
今でもあの手紙は宝物です。
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