投稿者:恵比寿

タイトル:旅館にて
私の父の若いときの話です。前に聞いた話なので記憶が曖昧ですが、思い出しながら書きます。

昔、父が旅行に友達と行った時の話です。旅館に宿泊したらしいのですが、大人6人くらい寝ることができる少し大きな部屋だったらしいです。

それで寝ている時に父がふと目を覚ましたらしいです。他の人を見ても寝ていて、自分も寝ようとした時に変な雰囲気を感じ辺りを見回しました。

その部屋には欄間(和室によくあるふすまの上にある木でてきたやつ)があってそこに目をやった瞬間何かを見たらしいです。

それは欄間から父の寝ている部屋を覗く人の顔でした。欄間は椅子や台になるものがないと覗けないほどの高さで、その顔はありえない位置にありました。

これはヤバいと直感的に感じ、視線を他に移すと掛け軸がありました。そこには恵比寿さんが描かれていたらしいのですが、その恵比寿さんが動いていたらしいです。

恵比寿さんは片手に金槌を持っているのですが、その金槌をゆっくりゆっくり振り上げてはゆっくりゆっくり降ろしというようなことをしていたらしいです。

その掛け軸の周りには黒い物がうごめいていて父はそこで記憶がなくなったらしいです。

朝目が覚めると何もなかったようです。

これを聞いたときは、父が寝ぼけてたんじゃないかと笑ったのですが、父は絶対に寝ぼけてないと言い張ります。想像すると怖いのですが、恵比寿さんが動いてるんなら縁起がいいのかもしれないとも思ったり。

記憶が確かでないので不安なのですが、金槌持ってたのって恵比寿さんでしたっけ?

ほんとの話らしいです。

読みにくい文ですみませんでした。
⇒戻る