投稿者:霊神

タイトル:鑑別所にて
こんばんは。以前投稿させて頂いた霊神です。

僕は中学生の時にぐれてしまい、いろいろあり鑑別所に入りました。その鑑別所での体験談です。

鑑別所に入所すると、僕はまず北寮の一階に入り一週間を過ごし、その後北寮の三階に移り、二週間を過ごしました。その二部屋では特に何もなかったのですが、最後に入った南寮の一階は明らかに他の部屋と比べて雰囲気が怪しく多少霊感がある僕は

「この部屋嫌だな」

と思いましたがそこは鑑別所。部屋を変える事などできませんので、教官から部屋交代を命じられるまで僕はその部屋で寝泊まりしなくてはなりません。その部屋に入って初めて迎える夜、僕は何か来る予感がしてなかなか寝付けませんでした。

もう既に教官の見回りの足音も聞こえなくなり、鑑別所内は静まり返っています。そんな中僕はいつ何が来るのかという恐怖と不安で心臓がバクバクします。

数十分程経ち、

「なんだ何もこねぇぢゃん」

とほっと一息つくと僕は急に眠たくなって来たので目を閉じました。するとその瞬間不意にものすごい耳鳴りがして金縛りにあってしまいました。そして僕の枕元に焼ただれた顔をした男が立っていました。服装は軍服みたいな感じでした。

そしてその男はしゃがみ込み僕の耳元に顔を近付けてきました。焼きただれた顔が僕の耳元にあるわけですから当然僕はびびってしまい目を閉じてしまいました。するとその男は僕の耳元で

「ニゲヤガッテ」

と小さい声で囁くと消えてしまい、金縛りはとけました。

しかしそれだけではありませんでした。それから毎晩、僕が鑑別所から出るまでその男は出続けました。そして僕は必ず目を閉じます。すると

「ニゲヤガッテ」

と言って消えてくれるからです。もしあの時目を開けていたらどうなっていたのでしょう。考えるだけで鳥肌が立ちます。以上長文駄文失礼しました。

ちなみに僕、氷室京介の大ファンです。
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