投稿者:ぐっさん

タイトル:緑色の人?
これは僕が本当に体験したそれほど怖くないけどその時はかなりびびったし今でもはっきり覚えてる出来事…

場所は関東の某県N市の歴史のある小学校。高校生だった僕はこの小学校の卒業生。近くに仲間の家があるからたまに夜中に忍び込んで校庭の遊具で遊んだり花火したりしていた。僕が小学生の時から色々と霊的な噂のあった学校だったから夜中に見るとかなり不気味な感じがする…

夏休みのある日の夜中友達二人で校庭の隅のブランコに座って軽く缶ビールを飲んでくだらない話しをしていた。

当時僕等が通っていた頃とは少し遊具の配置とか変わっていて校庭が広く感じた。その校庭の先に小学校の校舎がある。硝子窓ごしに廊下や一階にある職員室や高学年の下駄箱が非常口看板の緑色の光で良く見える。薄気持ち悪い感じはあったけど見慣れた校舎だし別に恐怖感は無かった。

しばらくして友達がトイレついでに何か買ってくるけど一緒に行く?って聞いてきたけど歩いて直ぐの所のコンビニだし直ぐ帰って来るし別に一人でも問題無かったから待ってると言った。

一人になってブランコに座りながら自分の教室はどの辺だったかな?とかあの用具室の前で良く遊んでたな…とか思いながらボーっと校舎を眺めていた。

その時…一階の職員室の前の廊下に人影が見えた。昔から視力はかなり良い方だったからそれが人の形してるのは直ぐにわかった。

丁度職員室の前だったので教師かな?って思ったけど今は夏休み、しかも真夜中ありえない…もしかしたら警備員の見回りか?って考えたけど校舎内を警備員が校内見回りしてるとか聞いた事無いしライトで照らしてる感じ無いし、何だろう?ってブランコから下りて校庭の半分位迄近付いて見た…

校庭は真っ暗だけどその人に見つからない様に身を低くして校舎の一階の廊下を見た…ん…?何…?人間…?その人みたいな物体は両手を天井に上げて中腰でゆっくり歩いている。非常口看板の緑の光で緑に見える。しかも普通の人間よりあきらかにデカい!

僕は恐怖心よりも好奇心の方が大きくてその場に伏せてその緑の人を息を殺しながらじっと見ていた。

良く見るともう一人職員室の前に居て二人共同じ格好でゆっくり高学年の玄関の方に真っ直ぐ歩いている。顔までははっきり見えないけどその人?は間違い無く廊下を歩いている。

友達はまだ帰ってくる気配は無いし一人で校庭のど真ん中で息を殺しながらうつ伏せの状態でじっと見ていた…

その一人が丁度玄関の辺りまで来た時に始めて恐怖感を感じた。もし校庭の方に出てきたらどうしよう…とか考えてたら下駄箱の所で足踏みして前に進まなくなった。多分距離にして30メートル位離れてるしもし気付かれても逃げ切れる変な自信があった。

後のもう一人が下駄箱の所まで来た…するとその緑色に見える二人は列んでその場で足踏みを始めた。徐々に足踏みの早さが増していって両手を激しく振り始めた…

この世の者とは思えない人が奇妙な格好で凄い勢いで足踏みしているのを見てさすがにかなり怖くなってきたけど仲間もそろそろ帰ってくるしとか思っていたらピタッと二人の動きが止まったと思った瞬間、二人同時に僕の方に振り向いた!

その直後その二人は物凄い勢いで僕目掛けて突進してきた!

勿論僕は死に物狂いで走って逃げた…

校門迄走った所で友達に会ったけど僕が死に物狂いで走ってくるのを見て何かあったと察知して友達も向き変えて走って逃げている。明るい道路まで走って来た所で始めて後を振り向いた。奴らは居ない。

息を切らせながら友達に走ってきたからびびったでしょ?ごめん。何があったかは家に行って話すよ。って友達の家に行ったけど友達の家は小学校の直ぐ近く。友達は怖い話しだったらやめてくれ、その感じだとかなり怖そうだから聞きたくない。って言われた…

僕は見回りの警備員に追い掛けられたんだよ。って嘘をついた…

それから10年以上経ったけど未だにあの夜の奴らの事は忘れていない…

あの不思議な奴らは何者だったんだろう?
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