投稿者:霊神

タイトル:夜中の公園
初めまして。

僕は生まれつき少しだけ霊感があり、よく金縛りなどに会うので、頻繁に友達と肝試しに出かけていました。

その日は学校の先輩(Aさん)に誘われ、隣りの県にある心霊スポットとして有名なS公園に肝試しに行くことになりました。

Aさんの親戚は神社を営んでおりAさんの家系はみな霊感が強くAさん自身も僕などとは比べ物にならないくらい強い霊感の持ち主で、しょっちゅう他の先輩と心霊スポットに行ったりしていて、いわば、肝試しマスターのような人でした。

肝試し当日、僕はAさんと一緒にS公園へ向かいました。正直Aさんと一緒だったし、僕自身心霊スポットに行くのは慣れていたので特に怖いとかといった感情はありませんでした。あるのは好奇心だけだったのでかなり余裕こいてたと思います。

Aさんも公園に向かってる途中は、僕の事をからかったり冗談をいったりと、普段と特に変わった様子もなくいつも通りといった感じだったので僕はすごく安心していました。 しかし、その公園が近付くにつれ、Aさんの口数がドンドン減っていきます。

「どうかしました?」

と僕が訪ねてみると

「…ん〜なんか嫌な予感がする」

と言う返事が帰ってきました。

正直びびりました。なぜならこの人の予感はよく当るから。

それからは僕もAさんもほぼ無言のまま、ひたすらチャリを走らせてました。それから約20分くらい走ったところで、ようやく僕達は例の公園に到着しました。

さっきまでの和んだ空気は嘘のように静まり返り、とても重たい空気です。僕ですらここはやばいと直感で気付く程でした。

しかし来たからには入るしかありません。僕達は公園の中へと足を進めました。

「ここ、なんかやばくないですか?今まで行って心霊スポットなんかとは比べ物にならないっすよ…」

「うん………







うわあ゛!!!!!」







突然Aさんが悲鳴をあげたので僕はかなりビックリしました。そして僕は先輩が見ている方向に僕も目を向けて見ました。



「うわあ゛!!!!!」



僕も驚きました。

なんと公園内にあるトイレの屋根の上を女がほふく前身で這っているのです!

その女は僕達に気が付くと髪の毛を振り乱し、 クィッ と方向を変え、僕達の方を向きました。そしてトイレから飛び降り僕達の方へ近付いてきます。

「やばいやばい、先輩!やばいですよ!」

あまりの出来事に僕はパニクってしまいました。

するとAさんは落ち着いた表情で、

「あいつは大丈夫、しかとでもしてろ。そうしてればなんとかなるよ。まったくビックリさせやがって。それより俺が怖いのはこの先にある小さな沼だ。かなり強い殺気がする」

そう言うと先輩は近付いて来るほふく前身の女の脇を通り過ぎると奥の方へ歩いて行ってしまいました。ぼくも足が震えながらもすぐに小走りで先輩の後に付いて行きました。

すると古い木でできた看板があり、僕はそれを見た瞬間凄まじい寒気がし、気分が悪くなりついに歩けなくなってしまいました。

すると先輩はそんな僕に気付かないのかすたすたとどんA沼のある方向へすすんで行きます。

「待ってください…」

声を掛けてみるものの先輩は僕の声を無視しどんA暗闇の中へと進んでいき、ついに僕はAさんを見失ってしまいました。

どうしよう…

途方に暮れているといるとAさんが小走りで戻ってきます。僕は少し怒りながらも安心し、先輩に声を掛けようとやっと思いで先輩に近付いて行くと

「おいてって悪い。確認しに行ったんだけど…やばいのが3体いる…そのうち2体はもうこっちに近付いて来てるよ。最悪だ」

そう言うと先輩は僕の手を引くと早歩きで出口へと向かいました。

だいぶ歩き出口が見えると、僕ももう気分が悪いのがおさまり、自分で歩く事ができるようになっていました。そしてすぐに出口を出て、その時は既にさっきまでの空気が嘘かのように軽く、僕はようやく緊張から開放され、最後に何気なく公園を振り返りました。

その時僕は見てしまいました…

自分の生首を持った白装束の女が真っ赤な目でこちらをにらんでいたのを。

あと一歩公園を出るのが遅れていたら僕達はどうなっていたのでしょう。全てはAさんの素早い対応のおかげだったと思います

もし一緒に行った相手がAさんでなければ恐らく僕は取り付かれていたかと思います。

まだAAさんとの霊体験はたくさんあるので、暇があればまた投稿します。長文駄文失礼しました
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