無限ループ

歌舞伎町でバーテンやってんだがまた歌舞伎町で体験したヤバい話しでもしようかな。

週2〜3回来る客(40代♀仮にレイコさん)はまぁ例の見える人で普通の人は苦手なのかいつも1人だった。しかしオカルト好きな俺はレイコさんと話しが合った。

レイコさんとは色々な霊体験をしたが今日話すのはその中の1つだ。

ある日いつものように少し赤い顔をしたレイコさんが21時を少しまわった頃お店に現れた。

俺「いらっしゃ〜い!いつものでいいですか?(いつものはジントニック)」 レ「いや日本酒お願〜い。。」

レイコさんが日本酒を頼む時、それは何か霊体験をした後なんだそうだ…。

レ「ユウタ君(仮)このお店までどの道使ってる?」

変わった質問だなと思いながら俺は答える。

俺「いつもは…俺のタバコ変わってるでしょ?だからセントラルのタバコ200種類でタバコ買ってサンクスで買い物してだから…(俺はBLACK DEVILのローズ味と言う変わったタバコを吸ってるw)」

歌舞伎町知ってる人にしかわかんない話しかもだがお店までの道を答える。

レ「じゃあ○○ビルの前に時々いる具合悪そうな女の子わかる?」
俺「…具合悪そうな女?黄色い服着た薬中みたいな人ですか?」
レ「黄色い服なんだ…。そっか〜ありがと!じゃあジントニックお願い♪」

日本酒を早々と飲み干したレイコさんと状況が掴めない俺…。

ジントニックを速攻で作りコースターに置きレイコさん専用おつまみのビーフジャーキーとごま油を出す。

俺「まさか例の(霊の)話しですか?w」
レ「うん。幽霊なのは確実なんだけど何してるかがわかんないんだよね〜…歌舞伎の子(レイコさんは幽霊を子って呼ぶ)は基本的に歩き回るじゃない?でもあの子はずーっとあの場所で考え事してるみたいに…。」

レイコさんが言うには歌舞伎町の幽霊の多くは人の流れがあるからか生きてた時の癖なのか知らないが歌舞伎町を徘徊してる(してしまう)らしい。その子は歩道に立っているのにも関わらず人の流れに乗らないそうだ。

俺も少し気になったので次の日早めに歌舞伎町に来て見てみようと思った。

次の日は日曜日で駅から歌舞伎町まで人が多い…人混みが嫌いな俺は足早にタバコを買いサンクスへ向かう。するとレイコさんがレジに並んでるではないか!

俺「ちわっす!こんな時間に…あれ?…日曜って仕事休みだし新宿来ないんじゃなかったんですか?w」
レ「何となく昨日の話してたら気になっちゃってw」

どうやら目的は同じらしいwwこのオカルターめww←お前もなw

2人でなぜなのか考えながら○○ビルに向かうがあの子はいなかった…。

俺自身ただのオカルト好きではなく霊感のあるオカルト好きを自負してる。俺は見える事はめったになく感じたり聞こえたりするタイプなので、今回はあまりにはっきり見えてる&昼間(通勤時)も見えてたし半分人間ではないかと思った。

しかしレイコさんは言う

レ「いるけどいないね〜…。どこに行った?」
俺「ただの池ぬ…ゲフンッゲフンッ!ただのキチガイか薬中だったりしてw」
レ「いや〜そんなはずはないって…。とりあえず入ってみようか?」

レンガが敷かれた洒落た歩道。そのビルには昼だがクリスマスのようなライトアップが様々なお店を主張しているw

まぁお店に入る訳じゃないし…って思ってると

レ「あっ見つけた!」

慌てて振り返るとレイコさんがビルの上を見ている。俺もつられて上を向こうとした瞬間…レイコさんに引き倒されてしまった。一瞬悲鳴が聞こえたが痛みと怒りで後回しだ…半ギレでレイコさんを睨みながら

俺「なんなんすか?マジ痛いんですけど?(怒)」 レ「だって幽霊の飛び降り自殺とぶつかったら嫌かな〜って思ってw」

…いやいや笑えませんから!マジ笑えませんってば!

痛む肘をさすりながら自分がいた場所を振り返る。歩道のレンガが不自然に割れ嫌な何かがいるような気がする…。

無言で反対側の歩道へ行き様子を伺う。しばらくすると嫌な何かは立ち上がり例の黄色い服の女になった…。

レ「あの子繰り返してるんだね〜…可哀想に…落ちたショックで記憶がないのかな?」
俺「自殺した人は無限に自殺を繰り返すって2ちゃんで読んだ事ありますよ…。」

その後は俺の仕事が始まるまでお茶をしながら怪談話しで盛り上がりました。あなたもそのうち歌舞伎町でレンガの歩道を歩く事があるかもしれません。その時は不自然に割れたレンガの所で立ち止まって上を見ない方がいいですよ?w

あと歌舞伎町の自殺でこの事件はググると出てきちゃうかもなので場所がわかっても書き込まないで下さいね?でわでわ
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