新宿二丁目
歌舞伎町でバーテンやってんだが歌舞伎町で体験したヤバい話しでもしようかな。
週2〜3回来る客(40代♀仮にレイコさん)はまぁ例の見える人で普通の人は苦手なのかいつも1人だった。しかしオカルト好きな俺はレイコさんと話しが合った。
レイコさんとは色々な霊体験をしたが今日話すのはその中の1つだ。
ある日仕事が休みの日俺は新宿に遊びに行ったついでに次の週のシフトを出しにバーへ顔を出した。
お店は平日だったが少し混んでいて店長に少し働いて行かないかなんて誘われるも笑顔で断る俺wシフトを書き外に出てさぁこれからどうするかな〜って考えながらタバコに火をつける
するとお店の常連客のレイコさんが出てきて声をかけてきた。当時はまだレイコさんの事をよく知らなかったがこの日をきっかけに仲良くなった。
レ「今日仕事じゃなかったんだね〜?今から何するの?」
俺「する事ないからフラフラして帰ろうかと…」
レ「じゃあ面白いお店いかない?」
この言葉で俺の歌舞伎町を見る目が変わるなんてその時は思ってませんでした…
バーでも何回か話した事があったのでそのお店に着くまでは普通に会話しながら歩きました。
新宿二丁目の近くのそのお店に近づいた時俺は違和感を覚えた…そう俺はただのオカルト好きではなく霊感のあるオカルト好きなのだwまぁ俺は見える事はめったになく感じたり聞こえたりするタイプ。
俺「なんか変わった場所ですよね(ウホッ的な意味も含めてw)」
レ「あ〜君も感じる人なんだ?wでもお店入るともっとヤバいよ?」
俺「へ〜楽しみですねw(感じる人ってw)」
階段を上りお店のドアを開ける。俺の働くバーとさほど変わりはないが明らかに空気が違う…
そのお店はカウンター席が10席ほどの小さな店で、カウンターの中に2人カウンター席に1人店員らしき人がいて3人の客の相手をしてる。客も含めて全員ウホッだと見たらわかるwさっきの空気はウホッ的な空気が違うって意味w
店員「あ゛ら゛〜い゛ら゛っ゛し゛ゃ゛い゛!」
っとお約束のガラ声に言われるまま入り口近くの席に座る。奥も空いてるのになぜ入り口なのかと思ったが初めての店なので何も言えない。
俺「普通のウホッバーですよね?さっきまでの違和感もないし…」
レ「まぁまぁwすぐわかるよw」
それぞれお酒を注文したわいのない話しをする。20分ほど話しただろうか…急にドアの向こうで叫ぶ声が聞こえた。
「……だっ……し……」
「うる……お……が…」
声と同時にドアを激しく叩く音…
「た…けっ……」
俺は驚いてレイコさんを見る。笑いながら俺を見てお酒を飲むレイコさん…
その間も声はしてる…
俺は何か事件かと思いビビりながらドアを開けた!
何もいない…おかしいな…って思うのと同時に階段の下で何か引きずる音がする
階段を降りようとする俺の腕をパパイヤ鈴木似のマスターが掴み言う。
パ「関わらない方がいいわよ…(全部濁音付きでw)」
席に戻るなりレイコさんに言う
俺「なにがなんだかわからないですよ…何か事件じゃ…」
レ「いつもこの位の時間になったら聞こえるのよ!ね〜ママ(パパイヤ鈴木の事)」
パ「あんたも好きよね〜wこの辺りじゃ多いからもう気になんないわw(全部濁音)」
パパイヤ鈴木とレイコさんの説明によれば
・声の主は何年も前に自殺したウリセン(意味がわからない)の男の子
・自殺してからも二丁目で見かけるから噂になってた
・一カ所に留まるのではなく二丁目をフラフラしてる姿を目撃されていた
まぁこんな感じ。しかしドアの向こうで起きた現象の説明にはなってない。
俺「じゃあ死んだウリセン君は何を騒いでたんですか?」
パ「ん〜幽霊になってからも掘られてるのよw」
…辛い話だw長いけど事情はこんな感じ
ウリセン君はノンケだが友達か先輩に騙されて男に体を売る仕事をした。ウリセン君は嫌だと断ったがリンチをくらい可哀想に仕事を止めれなかった。
ある日の客はどSだったらしくウリセン君に暴力を奮い無理やり「あーっ!」をした。ウリセン君が泣きながらシャワーを浴びて出てくると自殺してた…。
ウリセン君はどうしていいかわからず知り合いでたまたま近くだったパパイヤさんのお店に濡れた髪のまま飛び込んで来た。事の次第を説明され警察を呼ぶパパイヤさん。するとウリセン君は見えない何かを怖がり逃げて行った…。その後ウリセン君は自殺したらしい。
二丁目でウリセン君の目撃情報が流れる。しばらくするとウリセン君の幽霊の様子がおかしいって話になっていた。
何かから逃げるウリセン君の幽霊…ある日お店のドアを叩く音がするので開けようとするとウリセン君の声がする。
パパイヤさんは
「あんた死んでるんだから成仏しな!うちは生きてるゲイ用のお店よ!」
って答えるとウリセン君が
「あいつが…自殺した客が僕を追いかけてくる…殴られる…犯される…助けて!」
って言ったらしい。
ドアを開けれずにいるとドアの向こうで知らない声が聞こえ静かになる。それから毎晩のようにウリセン君は助けを求めてるらしい…
死んでも終わらない悪夢…怖いと言うか悲しい話しでした。
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