怪生物

スレチかもしれないけど、どうしても忘れられない事があるから投下。

小学生の頃、俺の小学校は二時間目が終わったら少し長めの休み時間があったんだ。児童はその時間の間に、学校周りのたんぼの間の小道でマラソンしなければいけなかった。 走るのが大嫌いだった俺は、たんぼで虫を捕まえたり、その辺に生えてる草で遊んだりしながら、だらだら歩きながらコースを回ってた。

たんぼってさ、水をいれるために横に用水路が着いてるんだけど、その用水路に流れてる水がまたきれいで冷たくて、俺は友達と水の中にいるザリガニとか捕まえながら遊んでた。

で、複数の用水路に水を供給するために、ちょっと深い水貯め場みたいなところがあったんだ。いつものごとく遊びながら、そこの中をふっと覗いてみたら、なにやら白い物体が死んでいる。

それの体の形は鳥っぽかった。足とかもろ鳥だった。

ただ鳥にしてはでかい。でかすぎる。たぶん人間までは行かなくても、幼稚園生くらいの大きさはあった気がする。正に鳥人間と言った方が分かりやすいくらいの物体だった。

その死に方なんだが、首から上がもぎとられてて、ちょうど人間が壁にもたれかかって座っている様な感じで死んでいた。そのあきらかに見たことのないでかい鳥みたいな死体を見て、他の児童も何人か興味をもっていたが、皆なにかの動物の死体だろうって事で特に気にも止めず、そのままマラソン続けてた。

俺からしたら、イヤ、お前らあきらかにこれでかいだろ!って突っ込みたかったんだけど、なんかその死体の不気味さと、変わってるやつと思われるのが嫌で、俺も無視してそのまま帰ることにした。

俺はさっきの死体のことで好奇心が止まらなかったのだが、皆全く気にしてない様子だったので、誰ともそれについて話せなかった。次の日もマラソンがもちろんあったので、昨日の死体を確認しに行ったのだが、その場所にはすでに死体はなかった。

いったいあの時見た死体はなんだったのか。今でも異様な光景として俺の目に焼きついている。
中学生の時、田んぼ脇の幅1m深さ2mくらいある用水路の中に犬がいたのを思い出した。

その犬、上が覆われてて洞窟みたいになってる所にいたんだ。たまたまチラッと見えて、何かな?と思って中に入って犬だとわかった。

出してやろうと思ったら、逃げていくんだけど何か様子がおかしい。

後ろ足が二つともお座りした形のまま癒着してるみたいで、前足を使って引きずりながら逃げていくんだ。

どうにか出してやりたかったんだけど、その姿があまりにも悲惨だったし洞窟みたいに真っ暗な奥の方へ逃げてしまって結局、怖くて中に入っていけず助け出すことはできなかった。

俺のトラウマ
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