茹る季節、水中にて
部活の時の話。
気温30℃を超える夏日に3時間もぶっ通しでラグビーの練習に励んだ俺達…先生方に殺意を抱きながらも熱い体をクールダウンしようと学校のプールに向かった。
適当にワイワイ騒ぎ、素潜りしたり鬼ごっこなんかして遊んだその内に息止め勝負しようぜ!!って話しになり、四人で勝負することになった。
合図とともにみんな潜る、チョンボしない方法としてプールの底に座り向かい合う形で息を止める。
30秒か40秒かたった時、痛みはないけど全身がピーンと張って動けなくなった。そのまま仰向けに寝るような形になり、なんか心地よい感じ…暖かい布団の中にいるような感じがして眠るように目を閉じた。
夢??走馬灯??自分が学校と家を凄いスピードで行ったり来たり、空に急上昇したり気分爽快だったが体が凄く冷たかった
空に上がり雲の上まで来たら今度は急降下し始めた、下に家やらビルやらが見えてきて、何とか止めたかったが止まらない…そのままコンクリートに激突した。
激突した瞬間、ビクッと体が跳ね上がった…この時まだ水の中にいて急いで底を蹴って水面に顔を出した。メチャクチャ咳き込んだし体もだるくて心無しかギシギシする。
後の三人も同じぐらいのタイミングで上がってきた。お互い顔を見合わせ呆然、お昼近くにプールに入った筈が周りは真っ暗
時計を見てみると7時少し過ぎぐらい…
7時間も寝てた??水の中で??四人同時に???意味わかんねw夏の不思議体験、肌は全くふやけてなかった。
⇔戻る