俺が通ってた中学校は2年生になると、扇○山に有る少年自然の家に2泊3日での研修があった。結構歴史の有る山で、地元の豪族が後醍醐天皇を助けるために立てこもった山だとか。

ココからは先輩に聞いた話なんだが、2泊目の夜、レクリエーションが終わり各班の部屋に帰ってくつろいでいたら、遠くに車のライトのような光が見えた。普通なら何にも感じない光景なのだがココは国道からかなり入った場所で、宿泊施設を利用する人だけの道。

部屋にいた友達をよんで

「なんだ、あの光は?」

みたいな話をしてた。その光はキラキラ光ながらまっすぐ近づいてきて、だんだん大きくなってくる。

キラキラ、キラキラ・・・・

どれぐらい経ったのだろう急に光が消えた。

「やっぱり車のライトだったのだろう」

っと言って、外を見るのを止めた。数分後、今度は別の方角からさっきと同じ光が見えた。さすがに車ではない、なぜならその光が見える方角は断崖絶壁なのだ。

怖くなり、窓を閉め部屋の済みで皆で固まりながらその光を見ていた。

キラキラ、キラキラ・・・

光が消えたその瞬間、部屋の中央から

「バッ!」

という音と共に女性の上半身が飛び出したと思ったら、すぐにそのその姿は消えた。大量の長い髪を残して。

先生の部屋に行き話したが信じてもらえず、

「とりあえず部屋に来てくれ」

と頼んで来てもらった。

さすがに大量の髪を見ると信用するしかなく、他言はするなと言われ髪を掃除した。

その後は何事も無く無事2泊3日の研修は終了。次の年の俺達の時は何も無かった。

そしてその次の年も何事も無かったように見えた。が宿泊施設をバックにして撮った集合写真に見知らぬ髪の長い見知らぬ女性が写っていた。

そう、あの部屋の窓から生徒を見下ろしていた。

マジ話。
⇔戻る