古い日記
俺の友達から聞いた話
友達は先輩から聞いた話だそうだ。
某県某市のある高速道路の海岸がある屋敷で一家心中事件があったそうな。その先輩等ABCは遊び半分で肝試しに行ったそうな。
その屋敷は物の見事に廃墟になってて、二階建てなんだが二階に続く階段が無い。Aは座敷にBは風呂場にCは周辺を携帯のカメラで撮っていた。
Aは座敷を探したが何も見つからないBは足場も悪く暗くて探索が困難なようだ。Cは相変わらずふざけてパシャパシャ撮っていた。そうしてるうちに日が暮れた。この屋敷は周辺が海に近いが森に囲まれてて日中も暗い。地元の人たちはよりつかないそうだ。
Aは畳の下に何かを見つけた。古い日記なようだ。
Aは日記を目で読んだ。
〜以下日記の文章〜
○月●日
今日お父さんがいつもよりきげんがわるい。
いつもよりおさけのんで母さんをたたいたり、なぐっている
かいこだとかふしんだとかいってた。
なんかこわい。
〇月◇日
父さんがあばれた、ぼくたちはこわくてそれそぞれのへやににげた。
なにもきこえない父さんいなくなったのかな。
〇月◆日
わなだった。父さんは僕らをおふろばのとなりのへやにとじこめた。
お兄ちゃんお姉ちゃんお母さんぼく
みんなとじこめた。
これから何が起こるか分からないこわくてしょうがなかった。
●月◇日
今日の夜かぎをあけて父さんがお母さんを呼んだ。
お母さんはふるえながら行った。
となりのへやみたい。
なにかいいあってるみたいけんかしてる
とたんにごって音が聞こえた。
ばきっぐしゃぼきっ…
かあさんのすすりなきがきこえた。
さいごにおおきいおとがしてかなにもきこえなくなった。
その後ぎー・・・こぎー・・・こ
ぶきみなおとが聞こえた。ぼくはこわくなった。
●月□日
母さんが帰ってこない。
母さんが帰ってこない。
母さんが帰ってこない。
なんだかこわい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日の夜はお兄ちゃんが呼ばれた。
きのうみたいにくちげんかしてるみたい。
ばきっぐしゃっばきっぐしゃ…
お兄ちゃんとお父さんがたたかってるみたい。
でもきのうのおおきいおとがしてなにもきこえなくなった。
ぎー・・・こ、ぎー・・・こ
またきこえた。
こわくてねむれなかった。
お姉ちゃんにだかれてねむった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Cは飽きてきたのかBの方に行った。Bは何か見つけたらしい。Cは携帯のライトで照らした。…鋸だった。
●月△日
きょうはだれ?おなかすいた。
お姉ちゃんもぼくもこわくてふるえた。
よるがくるのがこわかった。
お父さんはお姉ちゃんを呼んだ。くちけんかは聞こえなかった。
ただなきごえだけ・・・。今日は大きいおととあのぶきみなおとだけした。
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい。
こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいζξξζε∽§§
日記はその後のページはなく、そこまでで終わっていた。
Aは嫌な予感がして、Bの方に行った。 Bは風呂場を出た。隣の部屋に手を伸ばした。真っ暗だった。Cに携帯を借り、照らしてみた。
狂おしいほど真っ赤な部屋だった。
ABCは怖くなり屋敷から出た。全速で走った。Aは走る合間に何かの視線を感じた。後ろを振り向くと
下半身が無い子供が手を振っていた。
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