夜回り先生

いい大人が女子高生にハァハァしてたら犯罪だよ!そんな女子高生好きな方に贈る、悲しいけど洒落にならない怖い話。

先週末、ご病気でおそらくあまり長くない、夜回り先生こと水谷修先生の特集番組が教育テレビで再放送してて、深夜なのについ見てしまったんだが。

夜回り先生がずっと面倒を見ていたリストカッターのあいちゃんという子がいたそうだ。その子は先生が心配していたのに、そのまま夜の世界の住人になってしまった。ある日、中学生のあいちゃんは興味本位で暴走族の集会を見学にいき、その場で輪姦されてしまう。

「自分は汚れてしまった」と思いつめてしまったあいちゃんは族のDQNどもの肉便器となり、やつらの遊ぶ金を稼ぐために援助交際させられた。むろん生で。

先生の説得でAIDS検査をすると、やはりHIVに感染していた。

あいちゃんは絶望して家出。長距離トラック運転手に体を抱かせる代わりに乗せてもらったりして、全国を転々とする。青森か秋田から東京の先生に電話する。

「先生、あたしね、こうやって生であたしとSEXしたがる男達に抱かれて、AIDSをうつすことで、私を汚した男達に復讐しているんだ」

先生はこう答える。

「HIVには、治りやすい型と治りにくい型がある。君のは治りやすい型で、延命の薬の副作用の痛みに耐えれば、死に到る病気じゃないんだ」
「一刻も早く発症予防の治療すれば治るんだから、すぐ戻ってこい」
「……自分がHIV感染したことを知った男がまず何をすると思う?君と同じように、自分にうつした女に復讐する目的で、体を売る女を、死ぬ前になるべく大勢抱いて、うつそうとするんだよ」

そのことに気がついて自宅に戻ったあいちゃん。だが先生の悪い予感は的中。彼女は、家出中に新たに2つの別の型のウイルスに感染していた。それらは悪性だった……

そしてAIDS発症。最後は骸骨のようになり、先生も会うのが悲惨でお見舞いにも行けなくなった。骨の上に皮が乗っているだけの状態。筋肉も落ちていて枯れ枝のような腕を動かす事もできない。

家族と少女で納得して、まだ意識がはっきりしているうちに、許容量以上のモルヒネを投与して穏やかに安楽死しようとするが、そのモルヒネも効かず、安楽死予定日には死ねずに、苦しみぬいて、最後は目をカッと見開いて激痛の中で死んでいった。

あいちゃんの目は

「先生、なんで私が死ななきゃいけないの、私もっと生きたい!」

と訴えていた。

「もっと生きたかったのに!」

と大人全体を憎んで死んでいった目だったそうだ。

売買春経験者には本当に洒落にならない怖い話である。
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