10月30日
はじめまして、皆様方。唐突ですが、小生の話を聞いて下さい。今から7年程前の事忘れもしない10月30日の深夜の事です。
当時、自衛官だった小生は実家に帰省し夜眠っていたところ、まるで足元から毛布でも掛けられているかの様な感覚に襲われました。最初は家族の誰かが寝相の良くない小生に掛け布団でも掛けてくれたのかと思ったのですが、おかしな事に気がつきました。
その時、小生の部屋は恥ずかしながら大変散らかっており、真っ暗な部屋の中を何も踏み付けずに歩く事はまず不可能だという事です。その事に小生が気付いた時には身体が動かなくなっていました。しかし、身体中の力を振り絞り起きてみると、そこには小生が生まれる前に他界した母方の祖父が枕元に立って小生を無言で睨みつけていました。
その祖父の顔は遺影の姿そのままですが、顔は鉛色で眼が紅くなっており怒っているという感情が見ただけで伝わってきました。しかし、いきなり祖父は踵を返し仏間のある方へと物凄い勢いで走って行きました。
思わず、小生は祖父を追いました。そして、仏間に駆け込む祖父を追い小生も仏間へと駆け込むと祖父はそのままヒョイと仏壇へと飛び込む様に消えてしまいました。
そして、小生が仏間で見た物は!!仏間の鴨居に掛けられたおびただしい遺影の数々!右を見ても左を見ても!前後の鴨居にもズラリと並んだ遺影!そして、その遺影全ての視線が小生に向けられているのです!!
あまりの事に小生は気を失いました。そして、雨音に目を覚ましました。しかし、これもまた夢でありました。
雨音に目を覚ました小生が玄関に行ってみると、まるで泥水に浸したバスタオルでも引きずったかの様な水と砂に近い砂利の跡が仏間へと続いていました。小生が仏間に駆け込むとそこにはずぶ濡れの弟が窓際に横たわっていました。顔色も悪く、まさに弟は死人そのもの。
小生がどうしたと問い掛けても、
「あぁ、兄貴か…、まぁな…。」
としか答えませんでした。
気がつくと、小生の背後に妹が正座しており、妹に説明を求めると
「○○兄ィ(小生)、××兄ィ(弟)が…、××兄ィが…。」
とうなだれ泣き出しました。この時点で小生は弟は死んで帰って来たのだと悟りました。
今度こそ本当に目を覚ましました。あまりの悪夢の連続に只事ではないと直感し、ふと時計を見ると4時半を過ぎたところでした。
仏間から父方の祖母の読経が聞こえてきたので、すぐさま今見た悪夢の内容を話しました。すると祖母は父が子供の頃、鉄道自殺を図った父の姉がいた事を話してくれました。
当時16歳だった彼女は貧しかった為、文房具を卸す問屋に奉公に行っておりましたが、そこの主人に強姦された挙げ句妊娠してしまったのでした。事実を家族に告げる事が出来なかった彼女は悩みました。
悩み抜いた挙げ句、彼女は大好物だった牛乳を母にねだりました。今思えば、お腹にいた赤ちゃんに自分が飲み干す事により、その赤ちゃんに与えるつもりだったのでしょう。牛乳を飲み干した後、鉄橋の上で鉄道自殺を図り死にました。彼女とこの世に生を受ける事なく死んだ赤ちゃんの念がまだ残っているのがまず原因のひとつでした。
そして、もうひとつの原因が当時、宗教上の理由から仏壇と墓を菩提寺にて永代供養にするか否かで論議されており、長男の小生は全く先祖供養について無関心であった事だと祖母は言いました。祖母曰く10月31日には小生の一族に凶事ばかり起こっており、父の兄である叔父の交通事故死や父や弟の大怪我、妹の中絶。それら、全ての凶事が10月31日に起こっているのです。
この悪夢を見た夜が明け、日付は替わり10月31日の昼に小生も危うく交通事故に巻き込まれそうになりました。そして、この話を霊感のある友人知人の類いに話したところ、お祓いを薦められると共に、二度とこの話はするなときつく咎められました。
何故ならば、この話は事実故に、その辺にいる不成仏霊を確実に引き寄せるとの事でした。
このスレの皆様方、連投及び長文大変失礼致しました。もうすぐ10月31日がやってきますが、今年も無事に過ごせる保証はありませんが、宜しければ小生の話の感想を聴かせて頂ければ幸いです。
ちなみに、この話は実話であり小生が体験した事実です
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