t氏の呪い

これは私が去年バイト場で体験した話です、、。かなり長いし、つまらないかもしれないので悪しからず。

私のバイト先は超大型食品スーパーで、一日11時間労働など当たり前です。社員に至っては13時間働く人も。そんな人手不足の中、納品が79台と大変多いときがありました。(普段は30台〜50台)そのときは私がバイト仲間に電話しまくって5人が臨時で着てくれることに。k氏、y氏、o氏、i氏、は到着したのですが、最後の一人のt氏がいつまで待っても来ない。とうとう時間になっても現れず、その日のバイトは総勢12人で深夜3時まで続きました。翌日は日曜日だったので朝6時から開店なのであと3時間しかありません。

y氏「あと3時間後にはまた労働かよ〜・・・。」
k氏「辛すぎだよなぁ〜。」
私 「それはそうとt氏はなぜ来なかったんだろ?」
y氏「知るか!あんな裏切り者!」
i氏「つか俺このバイトやめたいよ・・・。」
o氏「まぁまぁ、それよりみんなこの後どうする?三時間しかないならこのままホテルで寝ない?」
私「あ!それいいかも!俺はその話乗った!みんなは?」
k氏・y氏・i氏「「「俺たちもいいぜ。」」」
o氏「よし!決まり!この近くのムーン○○ト行こうぜ」
一同「そこラブホじゃねぇかよ(笑)」
o氏「まぁいいじゃん(笑)」

などと会話は進み、ホテルへ向かう一同。

ホテルへ着き、部屋を取りみんなで川の字で床についたはずでした・・・。ところが寝始めて一時間もしない内にみんながみんな起きはじめたのです。

o氏「・・・なぁ・・・t氏が夢に出てきた・・・。」
私・y氏・i氏 「「「俺も・・・。」」」

そこでみんなは自然と口ごもって何も言わず固まってまた寝始めました。後日この話をこの面子でしたとき、みんな見た夢は一緒だったのです。

t氏「79台かよ〜・・・。何時になるかわかんねぇな〜」

などと呟くt氏 私たちはバイクを運転するt氏の斜め後ろで一部始終を見る羽目に。そこはお世辞にも見通しがいいとは言えない十字路なのですがt氏は信号が青なのでノンストップで通過しようとしたとき、信号無視のトラックの側面に突っ込んで行きました。t氏は即死、トラックはひき逃げでそのまま闇に消えていきました。ここでみんな目を覚ましたのです。

日曜日になってもt氏とは連絡がつかず朝6時から働き始めて休息を入れながらもう時間はpm9時。みんなで冷凍食品の品だしをすることになり超大型冷凍庫に入ることに。目的の商品を取り出し私とy氏で扉を閉める。(錆びてて重いんですよ。)品だしをすること30分ほど。

社員「おいy!ちゃんと扉閉めろ!解けちまうだろうが!」
y氏・私「ちゃんと閉めましたよ?」
社員「5cmくらいあいてたぞ」

ここでy氏と私は目を合わせ一緒に扉を閉めにいきました。仕事に戻り5分もしないうちに同じ社員から同じことを言われる。さすがにおかしい!という事になり休憩を貰い冷凍庫がなぜ空くのかy氏と私で見ることに。

ガチャン!と大きな音を立てて完全に閉まる重い扉。この扉は開けるときも物凄い力を必要とする。

扉を見守ること早8分。

y氏「あかねーじゃん」
私「だねぇ。」

などと談笑になり始めたそのとき、

「ガチャ・・・・」

と扉が5cmほど開いたのです。y氏と私は目を見合わせ何かの間違いだろうと再度を扉を閉める。今度は閉めて30秒もしない内にガチャ・・・。と開く。流石に怖くなったので社員に扉が壊れてると話しバイト仲間全員で商品を第二冷凍庫に入れ替える。しかし、扉は壊れておらず、ただの骨折り損くたびれもうけとなってしまった。このまま仕事を続け、仕事を終えた後、昨日の面子で冷凍庫を検証することに。やはり、5分おきくらいに開く扉。何度目だろうか・・・3度・・いや、4度ほど繰り返し、また閉めたそのとき

「 な ん で 俺 だ け な ん だ よ ・ ・ ・ 。 」

空耳ではなかった。みんな聞こえていた。その声は紛れもなくt氏のものだった。翌日、t氏の親がバイト場に電話して来てすべての事実を知った。

t氏は土曜の夜急遽バイトが入り、バイクで慌てて出て行って例の十字路でひき逃げされて即死。その事実を聞いたとき私たちは背筋が凍るような思いでした。私たちはその日限りで4人一緒に辞めてそれぞれバラバラの道を進みました。

これが私が経験した唯一の恐怖体験です。

そしてこの話には続きがあります。私達が辞めたあとスーパーは極度の人手不足で一時閉店するほどに。表向きは「人手不足」でしたが仲のよかった社員に真相を聞いたとき私は確信しました。t氏が呪っていると。

話の内容は私たちが辞めて一ヶ月後店長が謎の変死。その後3日後今度は主任が過労死。主任の死から一週間後、食品担当の社員が自殺。私達面子はみんなで集まりt氏のお墓参りをしてその後二度と会いませんでした。

そのスーパーは今でも営業しています・・・。私達全員が辞めたあとほかの他店から派遣された新しい人達で再建したそうです・・・。
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