生まれ変り

祖母の三回忌の時に、お坊さんが教えてくれた話です。

子供が欲しくてもなかなか出来ずにいた夫婦に、念願の男の子が生まれた。その夫婦は当然のように子供を溺愛し大切に育てていた。しかし子供が6才になった時、海の事故で子供が溺死してしまったそうです。

その夫婦は、『この子が生れ変って再びこの世に生を受けたら自分たちの元に来て欲しい』との願いを込めて、子供の亡骸の足の裏に名前・住所・電話番号を書いて、送ったそうです。

そして数年後、夫婦のもとに一本の電話が・・・その電話は、数年前に亡くした子供が生れ変ったことを知らせるものだったそうです。

電話の主は、他県の人でまったく面識のない人でその人の話では、数年前に生まれた子供の足の裏に生まれつきアザがあり成長とともにアザが人の書いた文字の様に見え、怖くなって霊能者に相談したところ住所と電話番号が書いてあることが判明し、連絡してきたそうです。

話をしてくれたお坊さんの友人の檀家の方で、実話だと言っていました。今でも両家は、交流があるそうです。
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