第百話

語り部:氷 ◆sZrZhqKAYo
ID:vTqZAc2/0

【100/100】

夕方、踏み切りを少し過ぎた辺りで電車が止まる。人身事故のアナウンス。

溜め息をつきながら窓の下、集まってくるパトカーと野次馬を眺めていると作業員が電車の下を覗き込んで何かを引きずりだそうとしているのが見える。

丁度座ってる席の真下から。

今 死体の上にいる。

【完】
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