第八十四話
語り部:干物 ◆2A736IfwDc
ID:E07jpMiu0
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金縛り
一年くらい前、家で普通に寝ていた時のことです。
何時もは、寝ている途中で起きることはあまりないのですがそのときは何故か急に目が覚めました。
目が覚めた時、すごく息苦しく、意識がはっきりしているのに体が重くまったく動かすことができませんでした。
なんとか体を起こそうとして体に力を入れても指が少し動くくらいで目だけが普通に動かすことができましたが目の前の布団しか見えませんでした。
段々 息苦しさも少しずつ酷くなっていくようでこのまま死ぬのかな、と諦めにも似た思いが頭をよぎっていました。
その後、いつの間に寝てしまったのか、次に目が覚めた時には金縛りもなく、息苦しさもなくなっていました。
もし、あの時の状態が続いていたら二度と目が覚めなかったようなそんな気がします。
【完】
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