第三十五話

語り部:なつき
ID:Lk6r/aCu0

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夕暮れ時のランナー

これは私が私が大学生の頃の話です。

その日、私は部活の練習の為、先輩の運転する車で夏の夕暮れ時の東名高速を御殿場付近に向けて走っていました。先輩が運転し、私は助手席に座っていました。

100キロ近いスピードで走る車の助手席に座っていると何となく眠くなって来ます。私は少し窓辺に寄りかかってウトウトし始めました。その時、フト、窓辺を見ると、オレンジ色のランニングを来たマラソンランナーが走っているではないですか。

私は、何もこんな所で練習なんかしなくてもいいのにと思いながら再びウトウトし始めました。再びフト、窓辺を見るとまた、同じオレンジ色のランニングを来たランナーがまだ走っています・・。

私は我に返ったとたん、背筋に氷を入れられたような悪寒でゾーッとしました。

ここは高速道路です。人が入れるわけがないではないですか。しかも、そのランナーは何と100キロ近いスピードで走っている車と平行に走っているのです!どんな超人であっても100キロ近いスピードで車と平行に走れる人間がこの世にいるでしょうか!?

私はあまりの恐怖に絶句し、隣の先輩の顔を見ると・・・・・・・・・・!!! 【完】
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