第二十話

語り部:心霊作家
ID:FPp3vRdW0

【020/100】

これは、私が東京練馬の大泉学園周辺のバーのマスターに話してもらった、池袋のクラブで本当にあった話である。このマスターはかれこれ10年前、池袋のあるクラブに通っていた。

だんだん通っていると、店の者とも浸透していくものであるが、ある日、女性店員から、

「トイレの窓から夜、閉店の作業をしていると、変な音がする」

と聞いた。

マスターは正義感強く、クラブが休みの時、トイレに監視カメラを設置した。それで、翌日監視カメラを見た、テープを再生すると・・・

すると、声がする。うめくような声が。すると、ちょうどカメラの日付項目のすぐ上、水を流す取っ手のあたりから、真っ赤な顔がふうっ・・と横切ってこちらを向いて、

「はぁぁぁあああああ」

と叫んだそうですよ。

その女性店員、いつもその知らない恐怖と隣り合わせだった。と言う。

【完】
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