第十六話

語り部:てぃば ◆29nSS.Gmv2
ID:whQjBNxf0

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友人の話ですが、その友人の家にはよく祖母と叔母がよく泊まりに来るらしい。

それで祖母と叔母専用の部屋が用意されている。 その二人は無類の人形好きだと言うだけはあって、二人の為の部屋に人形を買っては置いていくそうだ。

そしてある日またその二人が泊まりに来た翌日、血相を変えて友人の所へ来た。なんでもその二人によると、飾ってある人形のひとつが二人の手を噛んだと言うのだ。

どうにも信じられないが、二人の手には人形のそれと思われる歯形がくっきりと付いていた。

それ以来友人は、その部屋の人形を直視できなくなったらしい。しかも、その部屋には祖母と叔母に噛み付いた人形がまだ、置いてある。


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