第五十七話

語り部:ヤマモト ◆A9mDCzGw5I
ID:P/3LCT/+0

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実話だから全然怖くないかもしれません。

自分が幼稚園くらいの話。

その頃は、二階の寝室で母親・自分・弟の三人で寝てました。

夜中トイレに行こうと目が覚めたんです。トイレの帰り、廊下の曲がり角に白い女の子が座ってるんですよ。なんて言うか、白黒映画からそのまま抜け出してきた感じの女の子。

分かります?その子だけ色がないんです。その白い女の子が、俺たちの寝てるほう見てるんですよじっと。

俺は怖くなって走って布団に潜り込みました。ずっと怖くて震えてたんだけど、気が付いたら朝になってました。

[完]
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