第四十七話

語り部:ももちゅん
ID:IwXU1RsZ0

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「となりのいえ」

私の友人姉妹の話です。

夏場、家の近所で大変な悪臭がしたそうです。頭のおかしい人が住んでいると有名だった家なので生ゴミを捨てずにためているのだろうと、最初は気にしていなかったそうです。

匂いがし始めて数日後。隣の家の玄関から奇妙な色の汁と滲んで出てきてウジムシがそれに乗ってニョゴニョゴうごめきながら流れてきました。それを見て、妹さんはおそるおそるその家の扉をあけました。(田舎なので、鍵をかける風習が無いのです)

そこにあったのは、腐乱した首吊り死体。扉が開いた衝動か、妹さんがびっくりして尻餅ついた衝動で何かぶつけてしまったのか腐り切った首がもげ、身体が地面に落ちました。

そして警察が呼ばれ、自殺と言うことで何事も無く処理されたのですが……

姉は、死体が発見される三日前まで窓辺で動く人影と、またたく光(テレビをつけたり消したりしたようなカラフルなもの)を見ていたのです。

当然、夏場とはいえ、たった三日で腐り切るはずも無く。あれはなんだったんだろうと、今でも話にのぼりますが正体は不明なままです。

[完]
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