第一話

投稿者;(σ・ω・)σ ちょるさん
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これは、私が小学4年生くらいの時に体験した話しだ

その時通っていた小学校のバザーで、外国製の身長が30pくらいある人形を見つけた。ドレスを着ていて、古かったが今まで売れなかったのが不思議なほど、綺麗な人形だった。

私は、

「これは掘り出し物かもしれない!」

と思い、その人形を受付(レジ)へ持って行った。

その受付を担当していたPTAの保護者は、何処と無くおどおどした様子だったがその時の私は綺麗な人形わ手に入れられたのが嬉しくて、あまり気にしなかった。

家へ帰ってから、さっそく自分の部屋の本棚にその人形を飾った。

人形は黙って空宙を見つめていた。

その夜、私はあまり寝付けず、何回か寝返りをうっていた。しばらくして、仰向きになった時、ドサッと私の上に何かが覆いかぶさった。その瞬間、私は動けなくなった。

声を出そうとするが、口が動かない。唯一、目だけが動かせた。私は重みがした掛け布団の上を見た。

暗闇の中に、二つの青い光が見えた――いや、あれは目だ あの人形の目だ。不気味な笑顔を浮かべながら、私の顔を見つめている。口が動いていたが、何を言っているのか分からなかった。

私が憶えているのは、これだけだ。

気がつくと、朝だった。

私は汗をぐっしょり掻いていた。

本棚を見ると、あの人形があった。

場所も変わっている訳でも、あの不気味な笑顔を浮かべている訳でもない。でも、その人形は確かに私を見ていた。

起きてからすぐに、私はその人形を捨てた。それからは、特に何事もなかった。

あの人形は、いったい誰のものだったのだろうか。私に何を訴え掛けていたのだろうか。今となっては、知る由も無い。

【完】
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